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心理アブスト

このブログでは、心理学系の論文を簡単にまとめて紹介してます。 寝る前、電車の中など時間のある時に、更新している趣味ブログです。

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WISC-Vの強み・弱みのプロファイルの妥当性について The Validity of WISC-V Profiles of Strengths and Weaknesses










WISC-Vの強み・弱みのプロファイルの妥当性について
The Validity of WISC-V Profiles of Strengths and Weaknesses
著者:Peter F de Jong
Journal of Psychoeducational Assessment, 07342829221150868, 2023
この論文では、オランダのWISC-Vを用いて、5つの指標得点の妥当性、特に新しく出来た流動性推理指標と視空間指標が独立しているかということの検討をしていました。
結果として、弱い相関が見られるものの、両者は独立していると考えられるようです。
今後、より分析を深め、研究を発展させていく必要はあるものの、WISC-IVで知覚推理(PRI)とされていたものが、独立した指標として解釈が出来る可能性を示唆した貴重な論文でした。

読み間違えていなければですが…
英語論文を正しく読み取れるだけの英語力を持ち合わせていないので、
誤りであった場合はご指摘いただけますと幸いです。

論文はこちら










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言葉の発達 言葉を育む上で大切なこと









乳幼児期のお子さんに関する相談で多いのが、「言葉の遅れ」に関する相談です。
ここでは、生まれてから1歳3ヶ月ごろの言葉についてまとめていきます。
生まれたての赤ちゃんは、「泣いて」都合が悪いことを周りの人に知らせてくれます。
そして、「誰かが反応してくれる」という経験から、自身が環境に影響を与えることが出来るということを知り、それが喜びや、有能感を得るきっかけとなっていると考えられています。
 生後6ヶ月頃になると、喜びや悲しみ、嫌悪、驚き、恐れなどの基本感情が芽生え、表情も豊かになっていきます。基本感情が育まれていくと、「泣き」の種類も変化し、怒りを伴った泣きや、悲しみの泣きなどが見られてくるようになります。
 くすぐり遊びや、いないないばあをするなど、親と赤ちゃん、大人と赤ちゃんの間で関係性が出来てくると「自分と人」という認識を持つようになります。また、おもちゃなど、物に興味を示すようになることで「自分ともの」という認識が育まれていきます。こうした、1対1の関係を「二項関係」といいます。
 9ヶ月頃になると二者の関係から世界が広がり、自分と人とそれ以外、自分とものと人、など三者の関係が育まれていきます。この三者の関係を「三項関係」といい、言葉の発達に置いてとても重要なものになってきます。
三項関係が育まれていくことで、指差し行動が見られるようになったり、大人が指さした方向を見たりするように、他者と関心を共有することが出来るようになっていきます。これを「共同注意」といい、会話の始まりであると考えられます。指差しを覚えると、「あっ」と声にして大人に知らせ、見ているものを共有しようとします。大体、1歳から1歳3ヶ月頃には多く見られるようになる行動になってきます。
この頃に多い相談としては、「おもちゃにしか関心がない」「テレビばかりずっと見ている」などというものです。以前にもお話をしたように、お子さんの発達には個人差はあります。とはいっても焦りや不安を抱くのは当たり前のことです。楽しく子育てをするために、子どもの相談が出来る場所で、今のお子さんにあった関わり方を相談されると良いでしょう。
言葉の発達を促す関わりとして一般的に言われているのが、「子どもが注意を向けているものにあわせて声をかける」ということです。自分が興味を向けているもの以外への関心が薄い場合、いくら「わんわん」を覚えてもらいたくても、見てくれなければ理解に繋がりませんし、「コミュニケーション」として認識されません。その為、子どもが犬を見ていたら「わんわんだね」と声をかけていくことが大切です。「自分と犬」という二者の関係に、声掛けをすることで第三者の存在を認識させていき、三項関係を育むことが出来ると良いでしょう。また、子どもが遊んでいるおもちゃを指さしながら「ぶーぶー」といったり、子どもの遊びを真似したりすることで、第三者の存在を意識させていくのも良いでしょう。
このようにして、子どもが「自分と人」「自分ともの」以外の第三者を意識できるようになると、「あっ」と指差し、大人が「わんわんだね」というこのやりとりを楽しむようになります。やりとりを楽しめるようになると、次に育まれてくるものが、大人の発している言葉です。「ママ、今なんて言ったのかな?」などのように、大人の話している言葉に注意が向くようになります。言葉に注意が向くことで、目の前にあるものと名前が一致するようになったり、赤ちゃんに「ばいばいー」と手を振ると「ばい」と言いながら真似をしたりするようになります。語彙を蓄えたり真似をしたりしながら言葉を学んでいき、その先に見られるのが「話す」という行為になります。
色々な刺激を受け取りながら、子どもたちは日々少しずつ、突然大きく成長をしていきます。その為、喋ってもらうために沢山の言葉を浴びせるのではなく、一緒に見ているものを共有しながら、言葉というコミュニケーションの道具を認識させていくことが大切です。
ここまで書いていて、心理学的視点が少ないなぁと感じたので、
次回は、前回まとめた子どもの運動面の発達と、今回まとめた言葉の発達をベースに、
愛着や発達に関する理論を絡めていこうと思います。

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こどもの発達は面白い

こどもが生まれてから2-3年までの間、こどもを見ていると毎日何かしらの変化が見られたり、出来ることや沢山練習した結果出来るようになったりすることが見られるようになります。特に生まれてから1年間は毎日驚いてばかりでした。
 生まれてすぐ(0ヶ月頃)は、原始反射と呼ばれる反応を楽しむことができます。

おもな原始反射

【吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)】
 唇に触れたものを強く吸おうとする反応です。ミルクをあげるときに、唇に乳首をあてると、口を大きく開けて吸い付きます。下唇に人差し指をあてるだけでも同じような反応が見られて可愛いです。
【把握反射】
 手のひらに刺激を与えるとしっかり握り締めようとします。「赤ちゃんが握ってくれた!」と反応してくれたかのように見えるため、喜ぶ父母、ジジババは多いですが、自動的に身体が動いているだけです。
【モロー反射】
 大きな音や眩しい光、振動などの強い刺激を受けた時に、さっと両手を伸ばして広げ、しがみつくような姿勢をとります。朝、寝室の電気をつけると「なんだなんだ!?」と慌てふためくような様子が見られますが、自動的に身体が動いているだけです。
【歩行反射】
 赤ちゃんの両脇から支えてあげ、立つような姿勢をさせて両足を床につけると歩くように両足を動かします。めちゃくちゃ可愛いです。
【バビンスキー反射】
 足の裏をかかとから爪先に、下から上に向かってゆっくりとこすると、親指が甲の方にそりかえり、他の4本の指は扇のように開きます。あまりにも可愛いので一生見ていられますが、数ヶ月で見られなくなります。
どの原始反射もとても愛らしいのですが、数ヶ月で消失します(全てではないです)。
原始反射は脳幹・脊髄の中枢神経によるものと言われており、大脳皮質が発達するに伴って、自ら考えて身体を動かすようになっていきます。
発達は、何かを喪失する代わりに、なにかを獲得していくのです。
「等価交換だ!原始反射をくれてやるから随意運動をくれ!」ってやつですね。




ちなみに運動能力の発達にも法則があります。
①頭部から手足へ
 ・首がすわり(4ヶ月頃)
寝返りができるようになり(6ヶ月頃)
一人座りが出来るようになり(7ヶ月頃)
ハイハイをし始めます(8ヶ月頃)

私の場合、キッチンでご飯を作っていたら、子が泣きじゃくっていたため見てみると

 ・つかまり立ちをしていました(9ヶ月頃)
つかまり立ちをしてからはとても早く、
 ・自立したり、伝い歩きをしたり(1歳)
 ・スタスタと歩いていたずらをするようになっていきます(1歳6ヶ月)
多くの自治体では、1歳6ヶ月健診というものがあり、お子さんの発達や栄養面などの心配事を、相談することが出来る機会が設けられています。同じ年齢のこども達が、同じ場所に集まるので、ペンギン大行進のような光景が見られます。
我が子は「アンパンマンのぬいぐるみ」という、ファイナルファンタジーで言えばエクスカリバー並みの武器を携えていたので、羨望の眼差しを向けられていました。
②中心から末端へ
 胴体から肩、腕、手、指先の順に発達をしていきます。その為、胴体(体幹)が弱い子は指先の使い方にぎこちなさがみられることがあります。
③粗大運動から微細運動へ
 人は身体全体のバランスを必要とする運動が先にできるようになっていき、それから少しすると、手先を使う細かい運動が出来るようになっていきます。歩いたばかりの子にハサミの練習をさせても使えるようにならないのは、発達の流れに逆らっているからです。
以上3つの法則について触れましたが、これらは段階的に連続していくものではあるものの、個人差が見られるものであるため、「8ヶ月になったのに、まだハイハイしない」と焦る必要はなく、その子のペースでちゃんと成長をしているので、見守ってあげてください。しかし、すこしでも心配なのであれば一人で抱え込まず、かかりつけの小児科や、教育支援施設などで相談することもオススメです。
ここまで書いていて、集中がきれてしまったのと、
お喋りな我が子が、どのようにしてお喋りになっていったのかという過程を整理するため、
次回は言葉の発達について触れていこうと思います。
乳幼児の発達を学ぶなら
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発達障害と栄養療法について



SNS上で、
発達障害はサプリ等を摂取する栄養療法により、
改善されるという書き込みを目にしました。

Googleで「発達障害  栄養療法」と検索をすると、本やブログ、クリニックでのコラムがヒットします。

その中でも、特に目にする栄養療法が、
オーソモレキュラー栄養療法というものでした。
オーソモレキュラー栄養療法とは、
どうやら日本では栄養療法の代表的なもののようで、

適切な食事やサプリメント・点滴、糖質コントロールを行い、身体を構成する細胞のはたらきを向上させ、様々な病気を治す治療法のことを言うようです。

海外では1960年代頃より盛んに行われるようになったようです。


ここまでは、ブログやコラムを抜粋し、
まとめたものになります。

実際に、どのような研究がなされているのか
探してみました。




皆大好き
CiNii  https://cir.nii.ac.jp/
で「オーソモレキュラー栄養療法」と検索をかけると2件ヒットしましたが、
2つとも書籍の情報でした。
学術書というよりも一般向けの本でした。

次に、
Google Schoral 大先生で検索をかけると62件ヒットしました。
その中でも、2022年 認知症治療研究会会紙で発表された、
【分子栄養補充およびグルテン・カゼイン除去による 認知症・発達障害治療】
では、
「認知症改善のためには抗認知症薬を投与する前に分子 栄養学に基づく薬物補充療法・食事指導およびグルテン・カゼイン除去を行うことが必須である」
と結論づけられていました。

題目にある、発達障害の治療効果については、
直接的な記載は見られませんでした。
また、サンプルサイズや記述統計などの基本情報から比較検討を行った検定手法や効果量などの明記がありませんでした。
有意差が認められたようですが、
客観的な情報として解釈をしにくい論文ではあったため、
詳細が気になるところです。
現状としては、
このような研究をされている。
までで留めた方が良さそうです。

この研究論文以外では、
発達障害と栄養療法について触れているものは
見当たりませんでした。


1960年代より
海外で盛んに行われていたとの記事を頼りに
PubMedで検索を掛けてみました。
キーワードは
「orthomolecular medicine」と
「developmental disability(disorder)」
で行いました。
しかし、1件もヒットしなかった為、キーワードを変えて検索をしてみました。

「orthomolecular medicine」で検索をすると
3件の論文がヒットしましたが、
発達障害に触れられた論文はありませんでした。

また、Google Schoral大先生を頼りに
「orthomolecular medicine  developmental disability(disorder)」
と検索をするといくつかの論文がヒットしました。
しかし、
オーソモレキュラー栄養療法と発達障害の関連について
直接的な言及をしている論文が見当たりませんでした。
もしかしたら、
orthomolecular medicineというキーワードが
海外では用いられていない可能性が考えられました。


その為、
先に紹介をした論文の
引用文献を参考に検討しようと思いましたが、
引用文献の殆ど?全て?が書籍であったため、
研究論文に当たることが出来ませんでした。

最後に、
オーソモレキュラー栄養医学研究所
という一般社団法人のHPにあたりました。
改善した症例についての記載が沢山されており、
また、症例ごとにどの栄養素が改善に有効かなどの記載がありました。
しかしながら、こちらでも研究論文に当たることが出来ませんでした。

私の検索の掛け方が悪かったのか、
上手く論文を見つけることが出来ませんでした。
もし、発達障害と栄養療法に関する直接的な言及をされている論文をご存知の方がいらっしゃいましたらコメントで
題目と著者を合わせてお教え頂きたいです。


感想として、
私はコーヒーを飲めば眠くなりにくかったり、
栄養剤を飲めば元気になった感じがしたりします。
少なからず口から摂取する物質が、
身体に影響をしていると感じることはあります。
しかしながら、
私が調べた限りでは客観的に判断をする事が出来るデータを得ることが出来ませんでした。
その為、少なくとも医師ではない、
私のような心理職から栄養療法と発達障害について言及をすることは
望ましくないと考えました。

賛否両論あるかと思いますが、
是非有識者の方々から
良い情報を頂きたいです。






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Acetaminophen Reduces Social Pain: Behavioral and Neural Evidence

Acetaminophen Reduces Social Pain: Behavioral and Neural Evidence
著者 C. Nathan DeWall, Geoff MacDonald, Gregory D. Webster

アセトアミノフェンという
解熱・鎮痛薬が
身体的な痛みだけでなく
社会的苦痛(簡単に言うとストレス)にも
効果が見られたよ。
という論文でした。
2010年の論文で、少し古いのですが
解熱鎮痛薬を3週間も服薬させてしまう感じが好きなのと、
この論文が出る前ぐらいから、
仕事で疲れた時にバファリンを飲んで楽になった経験をしていたので
とても印象に残っている論文でした。

薬に頼るのも良いですが、
アイマスクなどでリラックスするのも
オススメです。




論文はこちら



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アタッチメント行動チェックリスト(親用)の信頼性・妥当性の検討

著者:宮戸美樹・福榮太郎,青木豊
心理臨床学研究2020年第38巻第1号の39ページに掲載された論文です。

この論文は、
一般養育環境にある子どものアタッチメント行動を評価する尺度の妥当性と信頼性を検討することを目的としています。

アタッチメント(愛着)を測定する手法として、
Strange Situation ProcedureやQ-sort法が国際的に確立されていますが、それを実施するためには資格や設備、長時間の行動観察が必要で臨床現場での活用が難しいという点を問題としてあげています。

青木豊先生も
アタッチメント行動チェックリスト(ABCL)を作成していますが、
作成の調査対象が施設で養育を受けている、アタッチメントに問題が生じている可能性が高い子どもに限定されていることや、保護者の代わりに施設職員が評定者となっているため、一般的なものではなく、施設版ABCLと言えるチェックリストであると指摘しています。

そのため、この研究では、
幼稚園・保育園に子どもが通っている保護者を対象に質問紙調査を行っています。

対象年齢は12ヶ月から71ヶ月の子どもを持つ保護者に行ったようです。


今回のABCLでは、
3因子構造が抽出されました。
第1因子『こころの理解』
乳幼児が養育者の意図や意志を理解しそれに協力できていること
第2因子『感情調節不全』
乳幼児の感情調節の機能が不全であることを示す
第3因子『安全基地』
乳幼児が養育者を安全基地として利用していることを意味する
得点が高いほどそれぞれのアタッチメント行動を示す傾向が高いことを意味するようです。

今回の研究では、
尺度作成までになりますが、
今後の発展が楽しみな研究であった為、
まとめてみました。

こころの理解なんかは、
認知的共感性のひとつとして考えられている
他者視点取得との関連はありそうですね。
また、愛他的行動や利他的行動との関連についても見てみたいものです。

感情調節不全は、
特性や養育態度など色々な要因が関係してそうなので、
より細かい研究をしていく必要はあるのかもしれません。


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幼児におけるサンタクロースのリアリティに対する認識

幼児におけるサンタクロースのリアリティに対する認識
著者:富田 昌平

2009年の論文です。

ファンタジーの世界に生きていると
表現される子ども達
特に2歳から8歳頃は遊戯期と呼ばれています。

人生の中で1番遊びに費やす時期の子ども達は、
ごっこ遊びを通してファンタジーに浸るとされています。

この論文では、
そんな子ども達は、サンタクロースをどう捉えているのかという事が述べられています。

幼稚園・保育園、街中やテレビ等に現れるサンタクロース(直接的経験)を本物とするのか。
寝ている間に枕元にそっとプレゼントをしてくれる人(間接的経験)を本物とするのか。

年齢によりその捉え方は異なるようです。
4歳児は大人が扮したサンタクロースを本物とする一方、
6歳児はそれを偽物と判断し、枕元に置いていく謎の存在がサンタクロースと判断するようです。

特に5歳児は、格好が類似しているものを本物として判断する傾向があるのに対し、
6歳児はサンタクロースという物語と登場文脈によって判断する傾向があるようです。

現実的な判断が出来るようになる一方で、
よりファンタジーなものをリアルとして捉える6歳児の世界観は面白いですね。

皆さんが関わっているお子さんは、
どのようにサンタクロースを捉えているのでしょうかね。

論文はこちら

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WISC-V 変更点や構成について

作成途中です。
また、自分用のメモを公開しているだけです。
ご指摘頂けるとありがたいです。
文献を少しずつ読み進めていき、
少しずつ更新をしていきます。

WISC-IVとの変更点
① FSIQ含めて5つの指標が得られていたが、FSIQ含めて11つの指標が得られるようになった。
② 知覚推理が無くなり、視空間指標・流動性推理指標が加わった。
③ 「バランス」「パズル」「絵のスパン」「数唱:数整列」が加わり、「語の推理」「絵の完成」が無くなった。
④ 下位検査が主要(10)補助(5)の計15から主要(10)二次(6)の計16になった。
WISC-Vの構成
FSIQ
 (全般的な知能を表す)
主要指標
 (特定の認知領域の知的機能を表す)
補助指標
 (臨床的ニーズに基づいた様々なグループの認知能力を表す)


主要指標の構成
言語理解指標(VCI)
視空間指標(VSI)
流動性推理指標(FRI)
ワーキングメモリー指標(WMI)
処理速度指標(PSI)


補助指標の構成
量的推理指標(QRI)
聴覚ワーキングメモリー指標(AWMI)
非言語性能力指標(NVI)
一般知的能力指標(GAI)
認知熟達度指標(CPI)
FSIQと主要下位検査の構成
VCI 類似 単語 知識 理解
VSI 積木模様 視覚パズル 
FRI 行列推理 図形の重さ 絵の概念 算数
WMI 数唱 絵の記憶 語音整列
PSI 符号 記号探し 絵の抹消
※FSIQは下線の引いてある計7個で算出できる。
※各主要指標は太字の計10個で算出する。

二次下位検査(補助指標)の構成
量的推理指標(QRI)
 →図形の重さ 算数 
聴覚ワーキングメモリー指標(AWMI)
 →数唱 語音整列
非言語性能力指標(NVI)
 →積木模様 視覚パズル 行列推理
     図形の重さ 絵の記憶 符号
一般知的能力指標(GAI)
 →類似 単語 積木模様 行列推理 図形の重さ
認知熟達度指標(CPI)
 →数唱 絵の記憶 符号 記号探し
相補指標得点の構成
呼称速度指標(Naming Speed Index
Naming Speed Literacy  Naming speed Quantity
記号変換(Symbol Translation Index
 Immediate Symbol Translation  Delayed Symbol Translation Recognition Symbol Translation
貯蔵と想起(Storage and Retrieval Index
 呼称速度 記号変換
特徴
① 評定力と幅が広がった。
従来よりもより多面的に知的な能力の評定が行えるようになった。これにより、ASD,AD/HD,SLDに関する評定がより詳細に行えるようになった。特に評定の難しかったSLDは、呼称速度(Naming Speed Index)記号変換(Symbol Translation Index)貯蔵と想起(Storage and Retrieval Index
という、相補指標得点(Contemporary Index Scales)によりアセスメント出来る。
② FSIQの測定に大幅な時間短縮が出来る(約20分)



参考元や参考文献と、そのURL
サクセスベル
http://www.saccess55.co.jp/wisc5.html

日本文化科学社
https://www.nichibun.co.jp/kensa/detail/wisc5.html

Construct Validity of the WISC-V in Clinical Cases: Exploratory and Confirmatory Factor Analyses of the 10 Primary Subtests
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1073191118811609?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%20%200pubmed

Pearson
https://www.pearsonassessments.com/store/usassessments/en/Store/Professional-Assessments/Cognition-%26-Neuro/Gifted-%26-Talented/Wechsler-Intelligence-Scale-for-Children-%7C-Fifth-Edition-/p/100000771.html?tab=resources

Essentials of WISC-V Assessment
https://books.google.co.jp/books?hl=ja&lr=lang_ja%7Clang_en&id=C_RmCgAAQBAJ&oi=fnd&pg=PR11&dq=info:T-88D_8NQRQJ:scholar.google.com/&ots=FOgQ1tByYq&sig=Fr9MOmwUgp4CiBB690iUuQW5DBM&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false

Intelligent Testing with the WISC-V
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内観療法の原理と応用

内観療法の原理と応用
著者:川原 隆造

浄土真宗の身調べという修業法から
心理療法へと確立したものです。
研究手法の内観法とは異なるものなので、
注意が必要です。

少年院で良く使用されています。
少年院では、
内観療法により、内省を促し、
ロールレタリング法という、
他者視点からの考えや気持ちを促すプログラムが組み込まれています。

臨床心理士を目指す方や
公認心理師を取得後、
何をして良いかはっきりとわからない方には
とてもオススメです。

内観療法により、
新しい価値観や見方が
得られると思います。
現在、正しく内観療法を受けられるところは限られています。
また、長時間の拘束と多額の費用がかかる為、
容易には受けられませんが、
こういうものがあるのだと知っておくことを
オススメします。

詳細はこちら

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臨床心理士資格更新 研修等一覧

臨床心理士は公認心理師と違い、
資格を維持するために5年間のうちに
15ポイント以上取得する必要があります。

更新に必要なポイントを取得には、
以下の方法があります。

(出典:公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会HP)

臨床心理士の更新には①から⑥の中から
①②(どちらか必須。両方OK)を含めた、
3項目以上に参加する必要があります。
つまり、
①②+③~⑥のうち1項目、計3項目15ポイント
①or②+③~⑥のうち2項目、計3項目15ポイント
となります。

多くの人が、
①~④の参加者・受講者として
ポイントを取得することになると思います。

ここでは、
更新に必要なポイントが取得できる研修会を
一覧にして紹介していきます。
申し込み期限が過ぎているものも
あるかもしれませんが、ご了承ください。
(2021/10/22更新)



① 協会主催の研修会(開催時に公開されます)
臨床心理士研修会
心の健康会議
詳細はこちら

②の研修会
一般社団法人日本臨床心理士会
詳細はこちら
各都道府県の臨床心理士会
詳細はこちら

③の関連学会での諸活動への参加
協会が平成31年に更新のものになります。
教育研修機会としての承認学術団体等一覧
(↑PDFのダウンロードがされます)
以下がその学会一覧です。
学会名をクリックすると学会HPにアクセス出来ます。
九州臨床心理学会
産業・組織心理学会
日本EMDR学会
日本LD学会
日本カウンセリング学会



日本学生相談学会
日本家族研究・家族療法学会
日本家族心理学会
日本芸術療法学会
日本行動科学学会



日本交流分析学会
日本催眠医学心理学会
日本産業カウンセリング学会
日本児童青年精神医学会
日本集団精神療法学会



日本小児心身医学会
日本小児精神神経学会
日本小児保健協会
日本自律訓練学会
日本心身医学会



日本心理学会
日本心理劇学会
日本心理臨床学会
日本ストレス学会
日本精神衛生学会


日本精神分析学会
日本生理心理学会
日本特殊教育学会
日本トラウマティック・ストレス学会
日本内観学会


日本人間性心理学会
日本認知・行動療法学会
日本パーソナリティ心理学会
日本箱庭療法学会
日本発達障害学会


日本発達心理学会
日本犯罪学会
日本犯罪心理学会
日本描画テスト・描画療法学会
日本ブリーフサイコセラピー学会


日本マイクロカウンセリング学会
日本森田療法学会
日本遊戯療法学会
日本ユング心理学会
日本リハビリテイション心理学会


日本臨床心理劇協会
日本臨床心理身体運動学会
日本臨床動作学会
日本ロールシャッハ学会
包括システムによる日本ロールシャッハ学会

※学会参加だけでは、
ポイント取得にならない場合もあります。
取得条件等は各学会にお問い合わせください。

④による研修会
明治安田こころの健康財団が開催している
研修会が有名だと思います。
詳細はこちら


以上、
資格更新の際にお役立て頂ければと思います。
ご要望等ございましたら、
お気軽にご連絡ください。

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