こどもが生まれてから2-3年までの間、こどもを見ていると毎日何かしらの変化が見られたり、出来ることや沢山練習した結果出来るようになったりすることが見られるようになります。特に生まれてから1年間は毎日驚いてばかりでした。
生まれてすぐ(0ヶ月頃)は、原始反射と呼ばれる反応を楽しむことができます。
おもな原始反射
【吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)】
唇に触れたものを強く吸おうとする反応です。ミルクをあげるときに、唇に乳首をあてると、口を大きく開けて吸い付きます。下唇に人差し指をあてるだけでも同じような反応が見られて可愛いです。
【把握反射】
手のひらに刺激を与えるとしっかり握り締めようとします。「赤ちゃんが握ってくれた!」と反応してくれたかのように見えるため、喜ぶ父母、ジジババは多いですが、自動的に身体が動いているだけです。
【モロー反射】
大きな音や眩しい光、振動などの強い刺激を受けた時に、さっと両手を伸ばして広げ、しがみつくような姿勢をとります。朝、寝室の電気をつけると「なんだなんだ!?」と慌てふためくような様子が見られますが、自動的に身体が動いているだけです。
【歩行反射】
赤ちゃんの両脇から支えてあげ、立つような姿勢をさせて両足を床につけると歩くように両足を動かします。めちゃくちゃ可愛いです。
【バビンスキー反射】
足の裏をかかとから爪先に、下から上に向かってゆっくりとこすると、親指が甲の方にそりかえり、他の4本の指は扇のように開きます。あまりにも可愛いので一生見ていられますが、数ヶ月で見られなくなります。
どの原始反射もとても愛らしいのですが、数ヶ月で消失します(全てではないです)。
原始反射は脳幹・脊髄の中枢神経によるものと言われており、大脳皮質が発達するに伴って、自ら考えて身体を動かすようになっていきます。
発達は、何かを喪失する代わりに、なにかを獲得していくのです。
「等価交換だ!原始反射をくれてやるから随意運動をくれ!」ってやつですね。
ちなみに運動能力の発達にも法則があります。
①頭部から手足へ
・首がすわり(4ヶ月頃)
・寝返りができるようになり(6ヶ月頃)
・一人座りが出来るようになり(7ヶ月頃)
・ハイハイをし始めます(8ヶ月頃)
私の場合、キッチンでご飯を作っていたら、子が泣きじゃくっていたため見てみると
・つかまり立ちをしていました(9ヶ月頃)
つかまり立ちをしてからはとても早く、
・自立したり、伝い歩きをしたり(1歳)
・スタスタと歩いていたずらをするようになっていきます(1歳6ヶ月)
多くの自治体では、1歳6ヶ月健診というものがあり、お子さんの発達や栄養面などの心配事を、相談することが出来る機会が設けられています。同じ年齢のこども達が、同じ場所に集まるので、ペンギン大行進のような光景が見られます。
我が子は「アンパンマンのぬいぐるみ」という、ファイナルファンタジーで言えばエクスカリバー並みの武器を携えていたので、羨望の眼差しを向けられていました。
②中心から末端へ
胴体から肩、腕、手、指先の順に発達をしていきます。その為、胴体(体幹)が弱い子は指先の使い方にぎこちなさがみられることがあります。
③粗大運動から微細運動へ
人は身体全体のバランスを必要とする運動が先にできるようになっていき、それから少しすると、手先を使う細かい運動が出来るようになっていきます。歩いたばかりの子にハサミの練習をさせても使えるようにならないのは、発達の流れに逆らっているからです。
以上3つの法則について触れましたが、これらは段階的に連続していくものではあるものの、個人差が見られるものであるため、「8ヶ月になったのに、まだハイハイしない」と焦る必要はなく、その子のペースでちゃんと成長をしているので、見守ってあげてください。しかし、すこしでも心配なのであれば一人で抱え込まず、かかりつけの小児科や、教育支援施設などで相談することもオススメです。
ここまで書いていて、集中がきれてしまったのと、
お喋りな我が子が、どのようにしてお喋りになっていったのかという過程を整理するため、
次回は言葉の発達について触れていこうと思います。