幼児におけるサンタクロースのリアリティに対する認識
著者:富田 昌平
2009年の論文です。
ファンタジーの世界に生きていると
表現される子ども達
特に2歳から8歳頃は遊戯期と呼ばれています。
人生の中で1番遊びに費やす時期の子ども達は、
ごっこ遊びを通してファンタジーに浸るとされています。
この論文では、
そんな子ども達は、サンタクロースをどう捉えているのかという事が述べられています。
幼稚園・保育園、街中やテレビ等に現れるサンタクロース(直接的経験)を本物とするのか。
寝ている間に枕元にそっとプレゼントをしてくれる人(間接的経験)を本物とするのか。
年齢によりその捉え方は異なるようです。
4歳児は大人が扮したサンタクロースを本物とする一方、
6歳児はそれを偽物と判断し、枕元に置いていく謎の存在がサンタクロースと判断するようです。
特に5歳児は、格好が類似しているものを本物として判断する傾向があるのに対し、
6歳児はサンタクロースという物語と登場文脈によって判断する傾向があるようです。
現実的な判断が出来るようになる一方で、
よりファンタジーなものをリアルとして捉える6歳児の世界観は面白いですね。
皆さんが関わっているお子さんは、
どのようにサンタクロースを捉えているのでしょうかね。
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