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心理アブスト

このブログでは、心理学系の論文を簡単にまとめて紹介してます。 寝る前、電車の中など時間のある時に、更新している趣味ブログです。

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ドードー鳥の評定(裁定)について

2021年10月9日の臨床心理士 一次試験の問題に
「ドードー鳥の裁定」というキーワードが出たようで
話題に上がっていました。

以前、心理療法の効果があるとされる要因について、特定要因と共通要因を考察した論文がありました。

その論文の中で、
ドードー鳥評定(裁定)について書かれていたのを思い出しました。

今回の臨床心理士試験は
問題に話題になるような問いを盛り込んできたようですね。

なにはともあれ、
一次試験を受けられた方、お疲れ様でした。
以下の論文に
ドードー鳥の評定(裁定)について書かれてます。
論文はこちら

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社会的学習と行動療法 ―モデリング療法と自己教示に関する一考察―

社会的学習と行動療法
―モデリング療法と自己教示に関する一考察―
著者:坂野 雄二
Bandura,A.が提唱したモデリングの理論をもとに
考案されたモデリング療法の考察をされています。
学習理論のひとつであるモデリングの臨床的介入方法はあまり有名でないので、
とても面白いなー、と思い読んでました。
スクールカウンセラーが教師に行うコンサルテーションの中で使えるひとつの武器になりそうですね。
学習理論についてまとめられている所もある為、
読んでいて勉強になるかと思います。
詳細はこちら

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愛を科学で測った男―異端の心理学者ハリー・ハーロウとサル実験の真実

愛着という概念を語る上で有名な実験のひとつが
ハーロウが行ったアカゲザルの代理母実験ですね。

この本では、
愛を詩的にでも、哲学的にでもなく、
科学として測った人物のお話がまとめられています。
とても読むに値する本だと、自信を持ってオススメできます。

心理学では、
愛着という概念を嫌う先生方がいます。
とても大きな概念で、
その一言で沢山のことを説明されたような感じになってしまうからだと思います。

愛着に関する研究をするのであれば
1度読んでおくと、愛着という概念の扱い方を
改めて知ることが出来るのではないでしょうか。



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父親の育児家事参加と母親の育児不安の検討

父親の育児家事参加と母親の育児不安の検討
著者:今村 三千代

家庭内ゲートキーパーという、
聞き馴染みの無い概念を用いた研究をされていました。
ポスター資料なので、
あくまで参考程度に、という所ではありますが、
概念としてはとても面白いものでした。

夫婦に関する相談や育児相談を受ける中でよく耳にする
「旦那は何もしない」ということばの背景に、
この概念が潜んでいる可能性があるということです。

旦那が家事を手伝ったつもりでも、
上手くこなせずに、
もういいよ、私がやるから
などと葛藤してしまう。
その結果、少しずつ家事への参加が減少していき、
旦那は何もしない という状況が生まれる。
旦那としては、家事をやりたい気持ちはあるが、
咎められることを恐れて手を引いてしまう状況が出来上がります。

受け入れる側が
やって欲しいという言葉とは裏腹に
ある意味行動阻害行為があるのでは、という側面でみた概念になります。

ある意味ダブルバインドのような感じですね。
日本ではとても研究数が少ないので、
卒論レベルではなく、
修論レベルで行うのもとても面白いかもしれません。
詳細はこちら


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統計学を漫画で学ぶ

心理学は文系とされていますが、
統計学の知識が必要で、苦手意識を持つ人は
少なくないと思います。

公認心理師や臨床心理士の資格試験でも
統計学は問題として出ます。

専門書を読んでもわからない!
という方にオススメなのは
統計学を漫画で学べるシリーズです。

私は統計学が好きなのですが、
苦手な人に統計学の魅力を伝える時、
どう説明したら興味を持ってもらえるか悩むことがありました。


この本を読んでからは、
この本の説明を借りたり、
実際に本を貸したりして興味を持ってもらっています。

特に、資格試験によく出る回帰分析や分散分析には、 いくつかある中でも、
こちらの本がオススメです。

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過敏性腸症候群に対する認知行動療法の実際

過敏性腸症候群に対する認知行動療法の実際
著者:船場 美佐子, 河西 ひとみ, 藤井 靖, 富田 吉敏, 関口 敦, 安藤 哲也

特集としてまとめられていました。
過敏性腸症候群は、ストレスとも関係していると言われています。
お腹が痛くなったらどうしよう等の悪循環から抜け出せないのも特徴的なところだと思います。

治療法は様々なようですが、
SSRIやベンゾジアゼピン系の抗うつ薬などによる
治療もあるようです。

今回の特集では、
過敏性腸症候群に対して認知行動療法が有効かどうか
というものでした。

元の研究報告を拝読していないため
この特集を読んだだけで述べるのは
良くないのかもしれませんが、
感想として効果量に良い数値が出ているため、
結果としては保たれている印象です。

10人に1人が抱えるという過敏性腸症候群
少しでも楽になる人が増えるといいですね。

詳細はこちら

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メリットの法則 行動分析学・実践編

行動分析を学ぶ初学者には
とても入りやすい本です。
教育領域に限らず、医療現場でも活用出来る理論です。
とても分かりやすく、小さい本なので電車の中でも読めちゃいます。
私はこの本の中で、
死人テストというパワーワードを学びました。
スクールカウンセラーが行う行動観察の
「行動」というものが何なのか
改めて学べるかと思います。


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一瞬で良い変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング―すべての教師とスクールカウンセラーのために

半田一郎先生が書かれた本
スクールカウンセラーをしていると
その一瞬を扱いたい時があります。
初めての頃は、その場面に数秒怯んでしまったり
うーーんなんて考えている頃にはもう終わっていたりと
大切な一瞬を扱えずにいたことがありました。

この本では、
廊下ですれ違いざまに暴言を投げられた時
その瞬間どういう対応ができるか
ということがとても細かくまとめられています。

私も未だに面白いなぁと思いながら学ばせてもらっています。

スクールカウンセラーを目指す方、
子どもと関わる実習をされている方は是非。
買って良かったなと思える良い本です。


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ウェクスラー式知能検査 研修会

心理教育領域で最も使用されている検査のひとつ
WISC-IVを正しく学ぶことが出来る研修会を
日本文化科学社が開催してくれています。
現在、研修会は開催されてないようですが、
開催日時を随時確認されると良いと思います。

心理士・心理師の強みは
検査が取れて、解釈ができるところだと思います。
病院でも小児神経科などでも多く使用されているため、
是非機会があれば学んでください。

詳細はこちら

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統計でウソをつく法

この本は、
自分がやっている研究でいい結果が出なかった時に
誤魔化すための本!
ではなく、
そう誤魔化されることがあるので注意をしようね。
というのを、暗に伝えようとしている本です。

t検定をやっても有意な差が認められないから
本当は性差を見たかったけど男女まとめて
ひとつの集団にしてサンプルサイズを操作しちゃえ!
わぁ!有意な差が認められた!的なことも書いてあります。

研究をまとめる時は用いて欲しくない手法ですが、
中にはこのようなことをしている論文もあります。
数字のマジックに騙されないようにするためにも、オススメの本です。



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