父親の育児家事参加と母親の育児不安の検討
著者:今村 三千代
家庭内ゲートキーパーという、
聞き馴染みの無い概念を用いた研究をされていました。
ポスター資料なので、
あくまで参考程度に、という所ではありますが、
概念としてはとても面白いものでした。
夫婦に関する相談や育児相談を受ける中でよく耳にする
「旦那は何もしない」ということばの背景に、
この概念が潜んでいる可能性があるということです。
旦那が家事を手伝ったつもりでも、
上手くこなせずに、
もういいよ、私がやるから
などと葛藤してしまう。
その結果、少しずつ家事への参加が減少していき、
旦那は何もしない という状況が生まれる。
旦那としては、家事をやりたい気持ちはあるが、
咎められることを恐れて手を引いてしまう状況が出来上がります。
受け入れる側が
やって欲しいという言葉とは裏腹に
ある意味行動阻害行為があるのでは、という側面でみた概念になります。
ある意味ダブルバインドのような感じですね。
日本ではとても研究数が少ないので、
卒論レベルではなく、
修論レベルで行うのもとても面白いかもしれません。
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